産直の歴史を知ろう

ここ最近、食の安全について話題になることが増えています。私たちは食べたものでできています。
健康な身体を作っていくためには、いつでも安心で栄養も豊富な食材を選ぶ必要があります。
お買い物をするとき安心・安全な食品を選ぶ際の一つのポイントとして、「産直」のものを選んでいる方も多いのでは?

安心や安全を求めると、生産管理・品質管理がはっきりしている「産直」で購入することが一番です!
今でこそ当然のように行われている、産直は多くの人の試行錯誤によって生まれた歴史があります。
ここでは産直の歴史について紹介します。

終戦後すぐに始まった産直運動(1945年? )

産直運動は終戦後、間もなくして始まります。
終戦後は食糧確保のため、農業や畜産業が活性化し生産や販売に関わる組合が次々に作られ、連携を図るようになり、1955年には酪農組合と生協の10円牛乳運動が始まります。この運動は物価高騰に悩んだ消費者と、少しでも安価に供給し、消費者を助けようとする生産者を直結する意図もあったため、「産直」の始まりだとされています。
10円牛乳運動が始まった同時期、日本は高度経済成長期に入り農業技術の進歩もあり、食糧は充実し始めます。食糧が充実すると、消費者は食べ物に対する安全性・信頼性など、数よりも質を重視するようになり、「生産者と消費者の連携」を作ったことで産直・共同購入運動や有機農業が増進しました。

重要視されていく産直(高度経済成長期? )

終戦後の日本は高度経済成長期を迎え、産直が重要視され始めました。
終戦直後は食糧不足でしたが、このころから食糧を「確保する時代」から「選ぶ時代」に変わったことがきっかけです。
農業技術の発達で生産性が向上したことによって食糧が充実しましたが、生産性向上の背景には、農薬や化学肥料の導入があります。
今ほど農薬や化学肥料に対する規制が厳しくない当時は、農薬公害などの食品公害の被害も多く、大きな問題となります。
この食品公害が社会問題となったことで、消費者が自分たちの食べている料理の食材にも関心や疑問を持ち、生産者のことがわかる食べものを求めていくようになりました。

この時代の、「生産者のことがわかるものを買う」という動きが現代の産直やフェアトレードに繋がります。

国際産直・フェアトレード(1995年?現代)

フェアトレードは、発展途上国で作られた作物や製品を適正な価格で継続的に取引することによって、生産者の持続的な生活向上を支えるためにあります。
1995年に世界貿易機関(WTO)が発足すると、世界の農産物貿易は一気に拡大していきました。日本でも、輸入された農産物が毎日消費されていますが、生産者の中には、企業による買い叩きなど、貿易が原因で生活が苦しくなる生産者もいるため、こういった不公平を無くすための仕組みです。

おもに発展途上国の生産者から、自然農法や伝統技法を活かして作られたものが市場に出回っています。
消費者が自分の気に入った商品を購入することで、身近な国際協力ができる現代の産直のかたちの一つです。

安心安全な産直野菜!

日本では1970年以降に産直や共同販売の元となる活動が始まり、消費者が食糧に関して選択肢を持つ時代となりました。 きっかけは食品公害などの社会問題に、消費者が食の安心や安全に対して関心や疑問を抱いたことです。
国際的には、発展途上国に対して一方的に資金援助を行う方法だけでなく、適正価格で取引を行うフェアトレードでの継続的な支援のかたちが一般的に知れ 渡り、フェアトレード商品を購入することで、お手軽に世界の産直商品をご家庭でも楽しむことが可能となりました。もちろん、国内の産直も充実しています。生産者とお客様をより密にする流通を実現出来るようになりました。
多くの人の努力によってできた素晴らしいサービスが産直です。そしてその努力の結果、生産管理や品質管理の徹底しているお野菜を選ぶことができる時代となりました。

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