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農業ディレクター浜平の挑戦!

Page17:JGAP「食の安全確保」より ~種苗の安全性について~

みなさんこんにちは!
冬将軍もちょっとずつ弱くなり、昼の時間ものびてきた感じがしますよね。これからいよいよ「三寒四温」をむかえる雰囲気のある今日この頃、お住まいの地域はいかがでしょうか。

さて、そんな中、研修で沖縄に先日行ってきました。冬といっても矢張り南国!夜は少し肌寒くても、半そでの方もいるくらい暖かいです。ちなみに沖縄では今の時期(2月~3月)のことを「うりずん」と言うらしいですよ。語源はいろいろあるそうですが、一般的には「潤い初め」という意味で受け取られているようです。実際、農業関係の方にお話を聞いたら、この時期は雨が多いとのこと。春雨なんですね。そして沖縄では…なんともう桜が満開です!ライトアップされているところもあるとか。このコラムが公開される頃には、散り際の桜を楽しめる頃かもしれません。

もう一つ、面白い言葉に出会いました!
「かりゆし」という言葉、ご存知でしょうか。かりゆしウェアーというアロハシャツの様な服など、いろいろな場所で目にするのですが、実は私、意味を知りませんでした。「めでたい」とか「縁起が良い」といった意味で使われているようですが、「自然との調和」という意味もあるようです。「めでたい」という言葉と「自然との調和」という言葉が一つの言葉で表せる、これは素晴らしいですね。沖縄の方々は自然と共存してきたんだなと改めておもう事が出来ました。

自然との共存と言いますと、前回は「土の安全性」について説明しましたね。新しい畑を増やす時や、他から土を持ってくる時には、土に不要物、例えば「重金属」や「危険な化学物質」などが混ざってないか確認することが重要。そしてその確認を実行するのがJGAP農場という事でした。さぁ、土と水の準備は調いました。いよいよ種まきや苗植えです。前回告知した通り今回は、「種苗の安全性」。これでわかりましたね、「種苗」とは、文字通り種と苗のことです。

突然ですがクイズです!「カルタヘナ法」っていう法律御存じですか!?カルタ?ヘナ?何だか、ヘンテコな名前ですが、この法律、現代の農業では重要な国際法です。

内容は、「国際的に協力して生物の多様性の確保を図る為に遺伝子組み換え生物等の使用等を規制する」、つまり、「遺伝子組み換え作物を乱用することにより、動植物の生態系が崩れるのを防ぐ」ということですね。

管理を重要視するJGAP農場では(もちろん!)種や苗を植える時はこの様な事に注意が必要になります。具体的には種苗の品種名、生産地、販売者、使用農薬の成分と使用回数が記載された証明書等を保管し、植えつけた日付け、場所、方法なども細かく記録します。これだけでもかなり細かい記録ですが、さらには、農薬などの使用を減らすために種苗の耐病性や耐虫性はどうか、植えつける地域の気候にあっているかなども検討します。種苗一つとっても、ここまで注意・確認することで美味しくて安全な農作物を提供できるようになります。

「自然との共生」、というと大げさですが、まるで「母子手帳」の様に記録を付け、作物のために悩み、検討し、実行する。これを繰り返すのがJGAP農場です。

今回は、「種苗の安全性」についてお話し致しました。今回までで「食の安全の確保について」は一通りお話しました。次のトピックに行く前に、次回はちょっと休憩して、「新しい農業政策」について説明いたします。お楽しみに!!